人称代名詞

ある本を読んでいて、人称代名詞は日本語にはない!といったような事が書かれていた。読んでみると確かに頷ける。
例えば、「I Love You」と言う言葉、日本語にしたら「私はあなたを愛しています」になるけれど、これを言える相手は誰か? 印欧語を使っている人たちは、恋人、夫婦、親子、友人など、ある意味、誰にでもこの言葉が使える。が、日本語だと、Youに対応する人に制限が出てくる。恋人、夫婦は使える。親子も親が子供に言う場合は、子供に対して「あなた」と言ってもおかしくない。でも、子供が親に向かって、「あなた」と言う事はない。例外を除いて。この例外というのは、例えば反抗期の子供が親に向かって言ったりとか・・・・。

「I」は、私。「You」は相手。きっちりと区別がつくのが印欧語。親であろうと、子供であろうと、夫婦であろうと、恋人であろうと、友達であろうと。話をしているのは「私」、聞いているのが「あなた」。
日本語の場合は、人と話をする時に、「あなた」といった言葉をそう言う事はない。相対して話をしているのだから、いちいち「あなたに話していますよ」と言った「You」を言う必要がないしってこともあるけれど、相手の名前を呼んだり、お父さん、お母さんと言ったり、結構特定の人を指す言葉を使うような気がする。

読んだ本は、鈴木孝夫著「日本語教のすすめ」。理解度不足でとんちんかんな事を書いていたら、ホント失礼しました。ですが、言葉の使い方からも日本人がどんな特徴をもっているのかが分かって、面白いなと思いました。それに、外国語も、普段の生活で外国人と接する必要がないので、古語を学習するのと同じような感覚で英語を学んでいるという指摘もなるほど!ですね〜。

日本は、よくも悪くも、四方を海に囲まれ、決して泳いで渡れるような海ではないから、こういう日本になったのだと、よく分かります☆

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