埋まらない五十音

韓国語を少しだけかじった事があります。たまたま韓国から来ていた人と知り合いになり、少し読み方を教わっただけですが。
その時に本に書かれていて驚いた事。
まず「ん」なのですが、「あんみつ」「案内」「案外」の三つの言葉。2文字目を平仮名で書くとどれも「ん」になる訳ですが、実際の発音は・・・と言うと、「あんみつ」の場合は「m」で、「あんない」の場合は「n」、「あんがい」になると「ŋ」になっています。日本人はほとんど意識せずに、同じ文字で言い分けているって事ですよね。

また別の時に、『サ行に含まれている「し」』という表現を見ました。サの口を意識して、サ行を言ってみると確かにサの次は、スィに近い発音になります。

五十音表

同じような感じで五十音を順番にやってみました。タ行は、「タ、ティ、トゥ、テ、ト」と「ツァ、ツィ、ツ、ツェ、ツォ」「チャ、チィ、チュ、チェ、チョ」の混合のように思えます。「ち」は「チィ」が一番近いと感じるし。
「ふ」もきっとファ行の名残。

韓国語には母音に、「ja、jc、jo、ju」の発音があります。アルファベットにすると「ya、yeo、yo、yu」ですが、日本語のヤ行やキャ行、シャ行、チャ行、ヒャ行などを考えると、全部文字が入りそう。
今では、外来語のために書かれる「ウィ、ウェ」などいろいろありますが、案外昔は日本人が発音していたような音かもしれません。

歴史的に、それほど昔ではない明治時代、すべての枡が埋まっている五十音表があります。
ウィキペディア -ひらがな-ウィキペディア -カタカナ-で確認出来ます。

たった200年ほどの間に、いくつかの文字は消え、その読み方もはっきりと分からなくなるいうのも、面白い現象ですね

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