影響を受ける

子供の頃から詩を書きためたノート群から一冊を取り出して読んだりすると、へ?って思う時がある。
いったい何になったつもりで書いてるんだろう・・・・・とか。
マンガの読みすぎだろ・・・・とか、
何かの影響を受けているには違いないけど、それが何なのかが思い出せない・・・・とか。

IMG_0154

たとえば、ある詩を読んでいると、電話で声が聞きたい・・なんてフレーズが出てくる。
もう長く生きているし、その分書いてきたから、自分がそんな書き方をしない事は良く分かっている。
となると、これって何の影響?
答えは、その時に聴いていた「宇多田ヒカル」の歌詞。お母さんの事を書いた「Letters」には、「電話越しでも声が聞きたいよ」といったフレーズある。
彼女の歌詞は、とても独創的で、独特な言い回しが心に残る。
「光」の「もっと話そうよ 目前の明日の事も テレビ消して・・・・」なんてフレーズがあって、あまりにも生活が生っぽく表されているような気がして、目からうろこ。

自分にはない表現を時々取り入れてみたくなるけれど、小説でやってしまうと失敗する。とりあえず、詩は短いから、後で気に入らなければ捨ててしまえばいい。でもね~。小説となると、影響を受けたまま最後まで書きとおすって事は私にとっては至難の業。勿論プロは知りません。読み直すと、ある部分だけガラッと雰囲気が変わってしまう。小説書いている最中に、人の小説読むからだよ!なんて思っても後の祭り。影響を受けた作家の雰囲気がそのままだから、笑えてはくるけれど。

よろしければ、一言どうぞ