お正月なので、初夢とか、将来の夢とか、「夢」という言葉を良く使うので、夢について。

簡単に「夢」を調べてみると、明治時代に英語の「dream」を訳す言葉として、「夢」が用いられ、将来の願望などの意味が加えられたと出てきます。
と言う事は、日本には、将来の願望などを指す言葉がなかったってこと?

「夢」と言う字は、草冠に、横になっていますが「目」、その下にワ冠があって、「夕」という構成です。
草冠だと思っている部分。ここを草冠として、夜に草むらで何かを見ようとしても見えないと言った解説をしている文献も見受けられます。が、ここは「つの冠」で、羊の角の部分です。そして目は、文字通り「目」を表しています。ワ冠は「覆う」「覆われたもの」などの意味です。「夕」も文字通り、「夜」や「暗闇」です。ということから、夕闇ではっきりと良く見えない様子を表しています。

他に、羊の部分が「ベツ」という逆さまつげで良く見えないと言った解説もありま
した。どちらにしても、良くは見えない状態を表しているようです。

そんな事から、はっきりしない状態を表すようになり、明治時代に「dream」という言葉が入って来た時に、はっきりしない将来、実現を待ち望むといった意味を含む言葉となりました。

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