いろんな会話が頭の中を通り過ぎていく。
決して交わされることのない、会話なのだけど。

いくら
怒ったって、怒鳴ったって
駄々をこねたって、当たり散らしたって
どんなに泣いたって

でも
うん
きっと受け入れる時が知らずに来てるよ

だから
もう少し。。。。。
ホントにもう少し
頑張ろう

最後の恋かも。。。

そうだな。
きっと、そうだな。

いつまでも一人前にならない奴を
そうそう愛してくれる人はいないよ

その内、終わると思ってたけど、
以外と早いんだな。

出会いの終わりは、別れ。
別れのない出会いはないよ。

それにしても、
誰にも知られない小さくて短い恋。

長くは続かないと分かってはいたけど、
悲しいもんだ。
だって、涙が出てくるよ。

最後の時、笑っていられるかな?
始まりを告げる言葉はなかった。
同じように、終わりを告げる言葉は無しにしよう。

まだ大丈夫だよ。
なんて形跡を必死で探そうと思うけど、
それが空しい作業だと知っている。

だから、ただ、巡って行くイメージだけを思い描き、
最後の時を迎えよう。

笑って心の中で別れを告げる。
悲しければ、一人で泣けばいい。

さあ、気を取り直して!
持ち場に帰ろう。
そして、自分のやるべきことを続けよう。

それが、お前の生きる道なんだよ。

それなら

全部なかった事にしよう
でなければつらすぎる。

君との時間は、鮮明に蘇る

君のかざした手に重ねた手。
握りしめたはずの手は、この手の中にはない。
言い争った事も
手をつないで歩いた事も
全部なかった事にしよう。

すべて消し去って、
思い出の中から消え去れば
眠れない夜を恐れる事はない。
君のいない時間を、目を閉じて耐えることもない。

それでも、
君の笑った顔。静かに見つめる瞳。
差し伸べた手。
寝ぼけて、
蹴飛ばして、
驚いて、
泣いて。

君はいないっていうのに
君の呼ぶ声が聞こえる。

それなら
全部、なかった事にしよう。
君といた長い時間を空白で埋めて
体中が覚えている君の記憶を
一つずつ消し去って
すべて、なかった事にしよう

そうすれば
一人の眠りは安らいで
一人で歩くのが普通で
一人で迎える朝も
一人の食事も
一人で過ごす事も
一日のすべての時間を
当たり前に過ごす事ができるだろう。

ここにある道

後悔はしないと誓った。
でも、時々訪れる空虚さは?
何度生き直しても
同じ道しかあるかない
それは、分かっているけれど。
幸福は過ぎ去るもの?
幸福は終わるもの?
それとも
幸福はもともとないもの?
答えの出ない迷路

迷う人を見ると、時々おかしくなる。
道は1つしかないのにと。
進んで来た道
これから行く道
前を向いても 後ろを向いても ただの1本道
標識もなかれば 信号もない。
自分で勝手に立ち止まって
見えなくなった道を探すだけ

単純明快
複雑なことなど 何1つない
乗り越えるのは 心の壁
道は平坦で 山も谷もない
夜になれば 灯りがないだけ

大丈夫
幸福だと感じているから

奇跡

太陽の光を受けて月が輝いた
赤いマルスが月に従う
広い宇宙の片隅で起こった ランデブー

未来の夜明け

遠い夕暮れ
夜明けをまたずに走り出すぼくら
闇をつきぬけ、走り出そう…
バイクをとめ
ここは、いつか来た場所
今まで出会えなかった二人の過去を取り戻すため
二人 向き合い笑いあう
この未来 この手につかもう

星のきらめきを二人寄り添って見つめ
海のさざなみを二人寄り添って聞こう

さあ、話をしよう

ひとりで過ごしたいくつもの夜のこと、
これから過ごす二人の夜のことを

偽りのない この心
愛する君に 言葉はいらない
二人抱きあい迎えた夜明け…
二人だけの夜明け…
君のいなかった遠い過去
二人 別の道を走っていた
この思い抱きしめて

取り戻したい
未来は来る
過去は去る

いいよね 君を抱きよせ微笑みあう…
二人の未来 この手につかもう

さあ、話をしよう

ひとりで過ごしたいくつもの夜のこと、
これから過ごす二人の夜のことを

あの日 あの時

あたし 今でも覚えてる
小さな袋の中でぷかぷか浮いてたこと
まっくらな中で 心臓のとくとくいう音を聞いて安心だけを抱いてたこと
それなのに 誰かがあたしをそこから引きずり出そうとした
だから あたしは あのぬめぬめした道を通らなければならなかった
外に出るなんて まっぴらなのに

あたし 外に出たとたん泣いてやった 思いっきり
「いやよ-!」って
それなのにあたしのまわりで さも幸せそうな顔して
みんな微笑んでた

あたし 生まれる前から知っていた
空の青さだとか 風の音だとか
人間の快楽とか 苦悩とか
人間のあさましさだとか 嫉妬だとか

あたしの好きなものは
真っ暗な夜と 心臓の音

あたしのどうしても なじめないものは
人間の常識と
愛想笑い
そして 空の青さ