絶望

脇道のない、ただその時に向かう道だけが
目の前に
引き返す道はすでに崩れ去り
立ち止まる時間さえ
与えてはくれない
追ってくるのは
切り立つ崖になっていく
進んできたはずの道
踏み外せば 這い上がれない奈落の底
その時に背を向け
それでも 1歩ずつ後ずさりするしかなくて

見渡せば 取り巻く人々の群れ

ああ、あなた達は そんな目でこの私を見るのか

憐れみ 驚きと 蔑みと…
恐れと 裏切りと 興味本意と

そんなものが欲しかったのでは
決してないのに

よろしければ、一言どうぞ