悪魔が体の中を走り回る
足のつまさきから 手の指先から
頭のてっぺんまで
すみから すみまで
中途半端な気持ちのトビラの隙間から
スルリと入り込んだ
出てってよ、用はないよ!
誘惑する必要はないよ
このままでいいんだから!!!
…?
ニヤリと笑った悪魔は 小汚く言葉を吐く
うそをつけ! うそをつけ!!
悪魔は走り回るだけで あとは何もしない
何も言わない
何もしないなら出て行ってよ!
邪魔なだけなんだから
悪魔は無表情のまま 言う
待ってるんだ
いったい何を?
待ってるんだ!!